第7章 トラキアの盾



オープニング-------------------------------

シヴァ
さわがしいな
なにごとだ…

傭兵
マンスターで
ひとさわぎあったようだぜ

なんでも
首謀者はリーフとかいう若造で
レンスター王家の生き残りらしい

そいつを殺すなり捕まえるなりすりゃ
賞金もたんまり…
ひさしぶりのおいしいエモノってわけだ

シヴァ
ふむ…



2ターン目-------------------------------

フィン
私はもう行かねばなりません
シスターは街へ戻ってください

サフィ
フィン様
やはり私は
足手まといでしょうか?

フィン
いや、そんなことはない
あなたの協力は心強いが
私にはシスターを守る自信がないのだ

サフィ
私はターラを出るとき
軍神へイムに誓いました

ターラを守る勇者のためなら
神にめされることもいとわぬと

フィン様、私を気づかうことは無用です
もしもお役に立てるのなら
どうぞお連れくださいませ

フィン
わかりました
シスターが
そこまで言われるなら…

では行きましょう
日がくれるまでに
王子を探さねばなりません



サフィ→シヴァ-------------------------------

サフィ
あっ、あなたは…

シヴァ
シスターか…久しぶりだな

サフィ
どうしてあなたがこんなことを?
あなたは、悪い方ではないのに…

シヴァ
これは俺の仕事だ
シスターには関係ない
さあ、そこをどいてもらおう

サフィ
いいえ
どきません

シヴァ
…シスターは
あの小僧のために
命をすてると言うのか?

サフィ
はい
おのぞみならば!

シヴァ
……

サフィ
リーフ王子は
トラキアにとって
かけがえのない方です

私の命に代えられるなら
よろこんでさし上げます

シヴァ
フン…
バカなことを言う女だ…
まあいい…好きにしろ

サフィ
えっ!?
では王子を
助けてくださるのですか?

シヴァ
ああ…
なんだかばからしくなってきた

だがシスター
ひとつ言っておくぞ

俺の前では軽々しく死を口にするな
俺は死に急ぐやつがだいきらいだ!

サフィ
ごめんなさい…
気をつけます

シヴァ
シスター
一つ聞いてもいいか?
おまえの望みはなんだ

どうすれば
おまえは明るく笑えるのだ?

サフィ
私の望みは
人々が皆、幸せになることです
皆が笑えば、私も笑えます

シヴァ
なるほど…
聞いた俺がばかだったな

まあいい
俺はサバンのシヴァだ
おまえの名は?

サフィ
サフィ
ターラのサフィです



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