第7章 トラキアの盾
オープニング-------------------------------
さわがしいな
なにごとだ…
マンスターで
ひとさわぎあったようだぜ
なんでも
首謀者はリーフとかいう若造で
レンスター王家の生き残りらしい
そいつを殺すなり捕まえるなりすりゃ
賞金もたんまり…
ひさしぶりのおいしいエモノってわけだ
ふむ…
2ターン目-------------------------------
私はもう行かねばなりません
シスターは街へ戻ってください
フィン様
やはり私は
足手まといでしょうか?
いや、そんなことはない
あなたの協力は心強いが
私にはシスターを守る自信がないのだ
私はターラを出るとき
軍神へイムに誓いました
ターラを守る勇者のためなら
神にめされることもいとわぬと
フィン様、私を気づかうことは無用です
もしもお役に立てるのなら
どうぞお連れくださいませ
わかりました
シスターが
そこまで言われるなら…
では行きましょう
日がくれるまでに
王子を探さねばなりません
サフィ→シヴァ-------------------------------
あっ、あなたは…
シスターか…久しぶりだな
どうしてあなたがこんなことを?
あなたは、悪い方ではないのに…
これは俺の仕事だ
シスターには関係ない
さあ、そこをどいてもらおう
いいえ
どきません
…シスターは
あの小僧のために
命をすてると言うのか?
はい
おのぞみならば!
……
リーフ王子は
トラキアにとって
かけがえのない方です
私の命に代えられるなら
よろこんでさし上げます
フン…
バカなことを言う女だ…
まあいい…好きにしろ
えっ!?
では王子を
助けてくださるのですか?
ああ…
なんだかばからしくなってきた
だがシスター
ひとつ言っておくぞ
俺の前では軽々しく死を口にするな
俺は死に急ぐやつがだいきらいだ!
ごめんなさい…
気をつけます
シスター
一つ聞いてもいいか?
おまえの望みはなんだ
どうすれば
おまえは明るく笑えるのだ?
私の望みは
人々が皆、幸せになることです
皆が笑えば、私も笑えます
なるほど…
聞いた俺がばかだったな
まあいい
俺はサバンのシヴァだ
おまえの名は?
サフィ
ターラのサフィです
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